あたらしい目標

そろそろ床屋に行こうかなと思いお金をおろしに行った。昨年秋フランスへ行く前にスキンヘッドにして以来、寒くなったのと面倒くさくなったのとでそのままにのばしてきた。丸ハゲを綺麗に保つというのは大変なことなのであるヨ。ストロング金剛吸血鬼ノスフェラトゥも実はマメでオシャレな人なのだと解った。しかし何故一部の男はハゲるのだろうか。夏は直射日光が暑いし冬は寒い。なによりも見た目が非常に悪い。髪型に選択肢がなく少しでも格好よくと思えばスキンヘッドしかない。カトちゃんハゲ、スダレハゲほど敗北者感溢れる頭が他にあるだろうか?。しかしスキンヘッドは誰にでも似合うものではない。アブドラ・ザ・ブッチャー古今亭志ん生武藤敬司辺りは他に考えられないほど似合っているのだが、これを一般しょぼくれ中高年がマネする事は危険極まりない。怪しい人になってしまう。マッチョな体とツルハゲの相性は悪くないがハゲるお年頃は筋肉も衰えの方向へ向かっているので難しい。しかしどのように散髪してもらっても格好よくはならない頭にお金を使うのもなあ....と考えながらネガティブに歩いていたのだった.....でやめた。当分床屋へは行かずこのままのばそう。そしてチョンマゲを結うことに決めた!。昔の日本人ほどハゲをカッコいい方向へ変換させた民族はないではないか。ここ最近時代劇ばかり観ているのでそう思ったのかもしれないが、日本人ならどんな顔でもチョンマゲは似合う!。坊主刈りにも似合う似合わないがあるが、チョンマゲは民族のDNA的に日本男児ピンからキリまでジャストフィット!。早ければ20代前半から始まってしまうこの症状に人生は暗くなりがちでござるが、江戸時代なら若ハゲも粋な兄さんとして何を苦にすることもなく積極的に恋に祭りに青春を謳歌できた事であったはずじゃ。文明開化の頃、嫌な時代になってきたなと思ったハゲがいたであろうことは想像に難しくない。ザンギリ頭だとぉ?余計なコトをしくさって。
 さてしかしチョンマゲを結ってくれる場所はどこにあるのであろうか?。そしてどれ程の長さがあれば結えるのか?。その長さになるまでをどのように下ごしらえしておくのか?。「チョンマゲ屋」って開けばそれなりの需要があるかもしれない。自分の経験的にいえばカツラは怯えて暮らさねばならないような隠し事の後ろめたさがあるうえに結構面倒くさい、そして頭が痒くてもかきにくいという苦労もあり買ってはみたけれどあまり被りはせんかった。堅気の仕事をしながら毎日被っておる人々の忍耐力は相当なものでござろう。坊主刈りは両サイドに残った部分が見苦しい。スキンヘッドは剃らねばならない面積が多く手入れが大変。さてチョンマゲは未体験だがどうだろうか?。剃る部分は月代だけだが結うのは自分でできるのだろうか?。まあ江戸時代はほとんどの男がそうしていたのだしまあなんとかなるかな。服は和服以外は似合わないな。和服は高いだろうか?。少しづつ買い揃えていこう。まずは褌からだろうか。ハゲてよりずっと後ろ向きに暮らして来た我が身の月代に希望の光が射してきたようだ。



そうと決まれば宵越しの金は持たねえぜ。お酒のんじゃうしね。中古盤屋へ直行だ。
 
ジャケ買い(裏)。300円。音は全く趣味じゃなかった。

これもジャケ買い。300円。ちょっと「happy end」っぽい。中身は悪くはないけど趣味じゃない。




[EXHIBITION/EX]  これは最高!。1000円出しちゃったね。10代後半レンタル屋で借りてカセットに録音したのをよく聴いてた。



[ダークロン/ブルマァク復刻版]

端正な醤油顔は時代劇が似合いそうである。


アントラーと同じく角を含め7箇所可動。それにしても不思議なデザイン。









[本日の甘味]

桔梗屋本店の豆大福と鴬餅でござる。美味なり。








夜、しりあがり寿さんと会う用事でマチに出てビールを2杯飲みました。
人と会うときはちゃんとのみます。(何がちゃんとなのか....)




禁酒また振り出しに戻る。